新築マンションや一戸建ての家を購入し、住宅ローンを借り入れて長期に渡って返済していくことが基本ですが、借り入れ後にはずっと返済していくだけではなく、見直しも重要となります。
ローンを見直すことによって節約もできて返済が早く終わらせられる可能性も高くなります。
これは住宅ローンの借り換えによって可能となるのです。
では、具体的に住宅ローンの借り換えとは、どんなことをするのでしょうか？
基本的なことからご紹介していきたいと思います。

借り換えとは？

住宅ローンの借り換えとは、現在支払っている住宅ローンから新しい住宅ローンに乗り換えることを言います。
例えば今まで使っていた冷蔵庫が古くなったので、新しい冷蔵庫を買い替えたら、省エネ効果もあって電気代の節約につながったというケースに似ています。
今までの住宅ローンよりも金利が低い住宅ローンに借り換えることによって、返済負担を軽減させるための方法なのです。
ただ、必ずしも借り換えがお得になるのかと言われればそうではありません。
例えば現在借り入れている住宅ローンの金利が、他の金融機関と比べた時に低かった場合などは借り換えても意味がありませんし、少なからず諸費用もかかってしまいます。
そのため、借り換えを行う時はよく検討してから行うようにしましょう。

借り換えの様々なケース

現在借り入れている住宅ローンと同じ金融機関で他の住宅ローンを見た時に、他の商品の方が金利が低く、こちらに借り換えを行いたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
しかし、現在借り入れている住宅ローンと同じ金融機関で借り換えることは基本的に出来ません。
ただし現在変動金利タイプの住宅ローンを借り入れていて、固定金利に変更したいという場合は、同じ金融機関でも借り換えは可能です。
また、固定金利選択型で固定期間から変動金利に移る前に、変動金利タイプや固定金利選択型にすることができます。
ただ、上記の2つは全期間一律優遇タイプでのみ変更可能であり、全期間固定金利タイプなどに借り換えたい場合は、他の金融機関で借り換えをしなくてはなりません。

2本以上住宅ローンを借り入れている場合は？

例えば変動と固定の両方を借り入れていたり、夫婦それぞれで住宅ローンを借り入れている場合は、どちらか1つだけを借り換えることはできず、住宅ローン全てを借り換える必要があります。
これは金融機関が第1位の抵当権設定にしているためで、1つだけ変えてしまうと新しく貸し出す金融機関は第2位になってしまい、借り換えができなくなってしまうためです。
そうならないように、2本以上住宅ローンを借り入れている方は気を付けましょう。