■子どもの記憶に残る住まい
住まいの記憶は一生残るものです。
しかし、坪単価や機能性が良くても面白みのない住まいでは、子どもの心に強く印象づけることは難しいでしょう。
基本的には家族関係が重視されますが、住まいの工夫によって思い出される記憶も多いはずです。
変化がありワクワクな気持ちにさせる間取りには子供も好奇心が高まり、心の成長へと繋げることができるでしょう。
きっと、三重県でもそのような住まいづくりが実現すれば、家族一同の大きな財産になるかもしれません。
■子ども期には環境づくりが重要
子ども期では「見る」「聞く」「触る」などの経験が脳に記憶され、情報を整理しながら反複学習して人間らしさを見に付ける時期です。
そんな子ども期は住まいで過ごす時間が時にながく、子どもの成長に大きく影響を与えると考えられます。
■見守る距離感が大切
小学校低学年ぐらいの子どもは、親に見守られていることでの安心感がとても大切です。
見守る距離感をつくる間取りとは、子ども部屋が上階にあるのなら吹抜けにすることで、リビングやダイニングから会話をすることができます。
また、ちょっとした工夫で開口部を引き戸や開き窓にすることで、心理的な距離感も演出することが可能です。
他にも、兄弟で部屋を仕切っていても、上階のロフトは一室で繋がっているなどの工夫も、ワクワクで楽しい住まい空間を演出できるでしょう。
■成長を促すための空間との関係性
・向かい合わせの部屋を引戸にする
廊下を挟んで子ども部屋を向かい合わせる間取りであれば、引戸にすることで兄弟の気配を感じて安心感があります。
・前室をつくる
子ども部屋の前に前室を設けることで、親とのつかづ離れずという関係を築けます。
・開放感をつくる
子ども部屋を通じて外のデッキやバルコニーへ出られる工夫を施すと、開放感のある空間をつくることができます。
■成長に繋がる家族との関係性
・大きめの浴室
小さな子どもは親と一緒にお風呂に入ることも多いでしょう。
リラックスして話せる機会でもあるので、浴室をワンサイズ大きめに作ると親子でお風呂に入ることができます。
・共有の本棚を設置
リビングなど共有するルームに本棚を設置することで、調べ物を子どもと一緒にすることができます。
また、本の趣味を通じて家族同士の理解を深めることも期待できるでしょう。
・階段にも遊び心を取り入れる
階段の踊り場を広くし、遊具的な発想を取り入れると、子どもがワクワクを感じる住まいを演出することが可能です。