現代の住まいにも縁側の考え方がある
以前の日本家屋には、多くの家で縁側がありました。
縁側は外と内を結ぶ曖昧な空間であり、そこで日向ぼっこや近所付き合い、物干しなど様々な目的で活用されていました。
では、現在の住まいでも縁側のような曖昧な空間を別の形で取り入れることは不可能なのでしょうか
引戸を有効に活かす
日本は高温多湿な風土があります。
そのため、環境的な要因の影響から開放的な住まいを求める人が多いです。
その役割を有効にしたのが引戸になります。
引戸には生活に応じて空間を仕切り、または空間同士を繋げることが可能です。
引戸というものは、限られたスペースを有効に活用する上でとても便利な方法と言えます。
ただし、ただ空間を仕切るのではなく、バランス良く仕切る工夫が必要です。
リビングから階段スペースまでの引戸
例えば、リビング・ダイニングから階段スペースまで引戸を続く間取りにするとします。
季節によっては引戸を開き、開放的な空間に広げることが可能です。
このようなレイアウトを採用する場合は、引戸を開けた時に見える階段のデザイン、光を取り入れるための窓位置に考慮しましょう。
引戸にガラスと布で気配を感じる
リビングとダイニングを繋げる引戸にガラスを使用する工夫を良いでしょう。
そのガラスはガラスの中に布を挟んであるファブリックガラスを使うのがおすすめです。
やや透けた布から、部屋に誰かがいる気配を感じる役目を持ちます。
布が挟まれているので、ある程度のプライバシーもしっかり保証されたメリットもあります。
引戸を使うことでのアイデア
引戸を導入するアイデアとして、部屋を行き来する出入口に引戸を使用する方法があります。
壁の左右に引戸を設ければ、部屋を行き来する際に回遊性を持たせて、行き止まりがなくスムーズな回転動線になるでしょう。
また、引戸は収納アイデアにも活用できます。
引戸を収納に儲けることで、用途に分けて見せる部分と見せない部分の両方を使うことが可能です。
大型の引戸には注意点がある
すっきりと一体感のある空間を演出するためには、大型の引戸が使われることが多いです。
しかし、いくつか注意点があります。
・開閉時の音の問題
・木造だと木反りのリスク
・扉が大きいと、板の継ぎ目が出る
・床にレールより、なるべく上吊りが望ましい
三重県・四日市の家づくりでは、大型の引戸にはメリットも大きい分、このような問題や注意点もあります。
その点もしっかり理解して、すっきりとした不動産デザインの引戸を考えましょう。