間取りを具体的に考える前に、まずは建物工法での違いを理解しましょう。
なぜ理解する必要があるかというと、工法によってプランに制約などが出てくる場合があるからです。
今回はプレハブ・木造軸組工法についてご説明します。
■プレハブとは?
プレハブとは「Pre-fabricated」から由来する言葉で、「事前に部品などをつくる」という意味があります。
柱や壁、梁などの部材を工場でつくり、実際の建築現場で組み立てる工法です。
プレハブで建設された住宅をプレハブ住宅や、工業化住宅、工場生産住宅などとも呼ばれています。
プレハブ住宅は品質管理が整った工場で部材が製造されることが多く、品質に目立ったばらつきがないのが特徴です。
あので、現場での建築作業効率が軽減され、工期も比較的に短いことがメリットと言えます。
■躯体の素材について
プレハブ住宅は躯体の素材によって、大きく3つに分類されます。
それは「鉄骨系」「木質系」「コンクリート系」の3タイプです。
また、つくり方の特徴から、工場で箱型ユニットを製造し、壁や天井の下地材、建具や設備などの取り付けも完了する「ユニット系」というものもあります。
・鉄骨系プレハブ
鉄骨系の躯体は、骨組みに軽量鉄骨を使用します。
躯体に柱、梁、斜め部材の部レースで構成している軸組工法が一般的です。
・木質系プレハブ
木質系は壁式工法の1種です。
工場でつくられた木質のパネルで床や壁、天井を構成して組み立てます。
・コンクリート系プレハブ
コンクリート系では、工場でつくられたコンクリートパネルと、木質系同様に床や壁、天井を構成して組み立てる工法です。
・ユニット系プレハブ
ユニット系は、工場で壁や天井下地材、建具、設備などを設置したユニットをつくり、現場で組み立てます。
■木造軸組工法は伝統的な工法
木造軸組工法は、日本で伝統的な工法であり「在来工法」とも呼ばれています。
基礎に土台をのせて柱を立て、梁などの水平な材で骨組みをつくり、壁には筋交いと呼ばれる斜め材を入れて補強、木材の組み合わせて建物を支えている構造です。
この濃いほうのメリットは、柱の位置や長さを自由に設定できることから、デザインや間取りが自由に行えます。
筋交いが施された壁以外であれば、窓やドアの開口部も自由に付けることが可能です。
和風建物に限らず、洋風の外観にも対応できます。
以前は大工の職人技がとても重視された工法ですが、現在は精密に機械加工された木材や、木材同士の接合には補強金物が使われているので、技術による精度のばらつきはほとんどありません。
名張市の不動産業からこのような工法の業者を紹介してもらうことも可能です。