コンビニから見つける間取りレイアウト
住まいは玄関、廊下、リビング、キッチン、寝室、浴室、トイレなどそれぞれ異なる機能を持つ部屋が集まる建物です。
そして、各部屋に求める広さも家族によって異なり、参考にとハウスメーカーのチラシを見ても、似たような間取りばかりと感じた方も多いのではないでしょうか。
そこで、間取りのレイアウトに悩んだ時、参考にすると良いのがコンビニです。
コンビニの不動産としてのレイアウトはどのようなゾーニングになっているのか、そして動線の工夫など参考になることがたくさんあるのです。
コンビニの全体レイアウトについて
コンビニに入るとレジがあります。
そして、真っ直ぐ進むとだいたいはお弁当やおにぎり、デザート類といったショーケースが並んでいるはずです。
そこから左に進めばたくさんの種類が並ぶドリンクコーナー、さらに進むと雑誌コーナーが置かれ、中央にはパンやお菓子、文房具、日常品のコーナーとなるでしょう。
動線からみてみると、外側通路を一周するだけで、昼食に必要なものがほとんど揃う工夫が施されていることが分かります。
コンビニの通路幅と高さの工夫
コンビニの外側通路の幅は、約1.5m感覚です。
そして、パンやお菓子などが陳列された中島の通路幅は約0.9mで、レジは人が並ぶことを想定して2mくらいの通路幅があると言われています。
また、外側通路に陳列されている棚は1.8~2.0mほどの高さがあります。
コンビニの棚にはゴールデンラインと呼ばれる、手に取りやすい位置が存在するのです。
そのゴールデンラインは1.3~1.5mの高さで、ここに売れ筋商品やおすすめ商品を置く仕組みがされています。
コンビニのレイアウトを参考に間取りを考える
コンビニのレイアウトが理解できたところで、それをヒントに回転動線を工夫した間取りを考えてみましょう。
行き止まりのない回転動線を意識することで、人同士の流れをスムーズにさせ、部屋の広がりを演出することができます。
例えば、玄関や廊下となるエントランスゾーンとキッチンや浴室などの水回りゾーンを左右に分け、中央をリビングなどのパブリックゾーンにすると、行き止まりがなくスムーズな回転動線になるでしょう。
また、コンビニは通路幅の取り方が優れているだけではなく、手に取って欲しい商品を取りやすい位置に置く工夫がされています。
コンビニの通路幅や棚の高さをイメージすると、寸法感覚を具体的にイメージすることが可能です。
例えば、キッチンは1人の作業だったら約0.9mの幅で良いですが、2人作業なら1.2mの幅が必要です。
さらに、コンビニのゴールデンラインを活かし、よく使う食器や小物をその高さに置くなどの工夫も良いでしょう。この事は、三重県・羽鳥での家づくりに活かす事が可能です。