三重県・多気市で生活しやすい空間をつくるために何度も計画を練り直して考えた間取りでも、実際に住んでみたら不自由に感じてしまうことも多いでしょう。
中でも動線・配線計画(コンセントやスイッチの位置など)の失敗が最も多くあげられます。
ここでは、よくある間取りの失敗例を参考に動線・配線計画を考えていきます。
間取り計画の段階では気づきにくい動線・配線事情
間取りで多い失敗例は、レイアウトではなく配線や動線の問題です。
家を建てる前の想像段階では本当に暮らしやすい家づくりというのは難しいかもしれません。
人の動きによってコンセントやスイッチの位置も変わってくるので、ここに落とし穴があるのでしょう。
この失敗を防ぐにはどのタイミングで動線や配線の確認をすればよいのでしょうか。
動線・配線のよくある失敗例
・最近人気のアイランドキッチンやオープンキッチンには壁面が少ないためスイッチやコンセントの配線計画は複雑になってきます。
熱環境にも注意をはらわないといけませんし、キッチンは使い勝手が最も重要なものになってくるので配線計画に失敗すると生活のしにくさが出てくるでしょう。
・寝室や子ども部屋はレイアウトを何通りか考えておく必要があります。
これはベッドや机でコンセントをふさいでしまった場合のことを想定しています。
もしもコンセントが隠れてしまうようでも、他の場所にも配置しておけば不便になることはないでしょう。
・キッチンに勝手口を設ける理由は生ゴミの搬出として考える人が多いので、この場所には外部でも使える防水コンセントを設置しておくと非常に便利です。
ゴミの処理に水を扱うことも考えられるので、防水コンセントであればショートしたり火事の心配もありません。
だいたいの間取りが固まってきたら、動線チェックを行います。
ここでいう動線とは人の動きに合わせた生活同線のことです。
間取りが決まった段階で、エアコンを取り付ける場所や、スイッチをつける場所を決めた上で壁面の確認をしましょう。
スイッチを付ける場所がなければ、引き戸をドアに変更するなど工夫が必要になってきます。
家の設計者は生活のこだわりや細かい部分まで配慮することができません。
図面の中に生活を落とし込んで考えてみると、見えていなかった箇所も浮き上がってくるでしょう。
コンセントの高さや位置は決まっているものではないので、自分の使いやすいように用途によって決めていけばよいのです。
もちろんその際には専門家のアドバイスも必要になるので、新築建物価格認定基準票などを参考にしながら相談してみた方がよいでしょう。